BLOG / COLUMN
ブログ・コラム
表面結露と内部結露の違いとは? 高気密高断熱住宅に潜む結露のリスクと対策
2025/4/30

冬の朝、ふと窓を見ると水滴がびっしりとついていた――そんな経験はありませんか?
これは「結露」と呼ばれる現象で、多くの方が目にしたことのある住まいのトラブルのひとつです。
しかし、実際に注意すべきなのは目に見える「表面結露」だけではありません。住まいの内部、たとえば壁の中や断熱材の中など、見えない場所で静かに進行する「内部結露」は、建物の性能や寿命に重大な影響を与えるリスクを持っています。
特に、断熱性や気密性を高めた高性能住宅では、快適性と引き換えに「湿気が逃げにくくなる」という側面もあり、結露対策は設計段階から慎重に考えるべき重要なテーマです。
本記事では、「表面結露」と「内部結露」の違いを明確にしながら、それぞれのリスクや対策方法について詳しく解説します。住宅性能を最大限に活かし、快適で長寿命な住まいを実現するために、ぜひ正しい知識を身につけましょう。
注文住宅の住宅ローンに関することは何でも私たちにおたずねください。
結露とは、水蒸気を含んだ空気が冷たい物体の表面に触れたとき、水蒸気が凝縮して液体(つまり水)に変わる現象のことを指します。これは気体から液体への相変化によって生じるもので、物理的には非常に単純ですが、住環境に与える影響は決して軽視できません。
結露が発生する基本条件は以下の3つです。
空気中に十分な湿度(水蒸気)がある
冷たい物体や面(壁、ガラスなど)が存在する
その物体の表面温度が露点温度(空気中の水蒸気が凝縮し始める温度)を下回る
たとえば、冬の寒い朝に窓ガラスが曇って水滴がつくのは、屋内の温かく湿った空気が、外気で冷やされた窓ガラスに触れて表面温度が露点を下回るためです。
住宅内では以下の場所によく結露が見られます。
・窓ガラスやサッシまわり
・浴室やトイレなどの水まわりの壁面
・押し入れ、クローゼット、家具の裏側など通気性の悪い場所
このように、結露は住宅内のさまざまな場所で起こり得るため、表面に現れる現象の奥に潜む問題への理解が重要です。
住宅で発生する結露には、表面結露と内部結露という二つの種類があります。
表面結露とは
表面結露とは、室内の暖かく湿った空気が、冷たい窓ガラスや壁などの表面に触れることで、水蒸気が液体に変わる現象です。特に冬場は室内外の温度差が大きくなるため発生しやすくなります。
この結露は目に見える形で発生するため、比較的容易に発見できます。例えば、冬場の窓ガラスに水滴が付いている状態がこれにあたります。
高気密高断熱住宅では、一般的に表面結露は発生しにくくなっています。これは、断熱性能が高いため、室内側の表面温度が外気温の影響を受けにくいためです。しかし、窓周りや熱橋(ヒートブリッジ)となる部分では、依然として表面結露が発生する可能性があります
内部結露とは
内部結露は壁体内結露とも呼ばれ、壁や屋根、床などの建物構造の内部で発生する結露です。室内の湿った空気が壁内に浸透し、断熱材や構造材の中で冷やされることで水滴となります。
高気密高断熱住宅では、気密性が高いがゆえに室内の湿気が逃げにくく、換気が不十分だと壁内に湿気がこもりやすくなります。特に、防湿気密シートの施工不良や通気層の不備がある場合、断熱層内部で結露が発生しやすくなります。
また、夏場は外からの湿った空気が冷房で冷えた壁内で結露する「夏型結露」も発生することがあります。
内部結露は外部からは見えないため、発見が難しく、長期間にわたって気づかれないことが多いという特徴があります。
表面結露、内部結露は放っておくとさまざまな悪影響を住宅のみならず、そこに暮らす人へも与えます。
表面結露の問題点
表面結露が継続的に発生すると、
・カビやダニの繁殖による健康被害(アレルギー、喘息など)
・壁紙や塗装の劣化
・木部の変形や腐朽
・窓枠やサッシの劣化
などの問題が生じます。
とはいえ、表面に現れるため早期発見と対処が可能であり、深刻な被害に発展する前に対策を講じることができます。
内部結露の問題点
一方、内部結露はより深刻な問題をもたらす可能性があります。
・断熱材の性能低下
・構造材(柱や梁)の腐食
・住宅の耐久性や耐震性の低下
・壁内でのカビやシロアリの発生と健康被害
このように目に見えない場所でダメージが及ぶため発見が遅れやすく、気づいた時にはすでに大きな被害が出ていることも少なくありません。

表面結露を防ぐ対策
・窓の断熱性を上げる:断熱性を上げるために、樹脂サッシや複層ガラス・トリプルガラスの導入が効果的です。外の寒さや暑さをシャットアウトしてくれます。
・室内の湿度管理:加湿器は使い方を間違えると逆効果です。部屋干しも時間や量を調整して、カビの発生を防ぎながら心地よい湿度をキープしましょう。
・こまめな換気:窓をこまめに開けたり、換気扇や24時間換気システムを活用したりして、空気を新鮮に保つことが大切です。
・家具の配置にもひと工夫:家具は壁から少し離して配置すると、空気が通りやすくなり、湿気やカビの発生を減らせます。
・暖房器具の選定:開放型ストーブは便利ですが、湿気がたまりやすいので使うときは注意が必要です。乾燥しすぎず、でもジメジメしすぎない環境を意識しましょう。
<h3>内部結露を防ぐ対策</h3>
内部結露を防ぐためのポイントは、設計・施工段階での適切な施工技術と性能の数値管理です。
・内気密外開放の設計を採用:室内側の気密性を高め、外側には通気性を持たせる「内気密外開放」の設計で、建物内部に湿気がこもるのを防ぎつつ、外部への排出を促します。
・防湿気密シートの適切な施工:断熱材の室内側には、防湿気密シートをすき間なく施工します。これにより、室内から壁内への湿気の侵入を効果的に防ぎます。
・外壁通気層の設置:壁の内部に通気層を設け、万が一入り込んだ湿気を外部へ排出できるようにします。
・24時間換気システムの導入:24時間換気システムを導入し、室内の湿度を計画的にコントロールします。
・気密測定の実施:C値0.5以下を目標とした気密測定を実施し、隙間からの無駄な空気の出入りを防ぎます。
高気密高断熱住宅ならではの結露対策はホームビルダーとの連携が欠かせません。
気密と断熱は一体的に考えましょう</h3>
高気密高断熱住宅では、気密と断熱は別々の対策ではなく、一体的に考える必要があります。気密が高くても断熱が不十分だと結露リスクが高まり、逆に断熱がよくても気密が不十分だと熱損失が大きくなります。
通気層の重要性
どんなに高気密高断熱な住宅でも、通気層がしっかり確立されていなければ結露によるトラブルが発生します。
通気層は壁内に入った湿気を外部に排出する重要な役割を担っており、特に内部結露の防止に不可欠です。
適切な施工と性能の数値管理
高気密高断熱住宅の性能を確保するには、適切な施工技術と性能の数値管理が重要です。
・気密性能:C値0.5以下(優良な住宅では0.3程度)
・断熱性能:UA値0.46以下(地域によって異なる)
これらの数値を公表している信頼できるホームビルダーを選ぶことが、結露のない住宅を実現するための鍵となります
内部結露と表面結露は、発生する場所や見た目の違いだけでなく、見つけやすさや対処の仕方にも大きな差があります。高気密・高断熱の住宅では、室内を快適に保てる一方で、とくに内部結露に対して慎重な対応が求められます。
「内気密外開放」という考え方をもとに、正しく設計・施工を行うことで、防湿気密シートの適切な配置や通気層の確保、24時間換気システムの活用が可能になり、気密性や断熱性を保ちながらも結露のリスクを最小限に抑えることができます。また、定期的なメンテナンスや室内の湿度管理も欠かせないポイントです。
このような結露対策は、高気密・高断熱住宅の耐久性を高めるだけでなく、住む人の健康被害を防ぐうえでも重要な取り組みだと言えるでしょう。
無料相談会や完成したばかりの住まいを見学できるオープンハウスなどのイベントで家づくりの一歩、踏み出してみませんか?
LINE公式からも24時間予約受付中!
LINE公式からも
24時間予約受付中!
QRコードをスキャンするとLINEのお友だちに追加されます
LINEお友達追加
QRをスキャンもしくはボタンをクリックでお友達追加画面にジャンプします
AREA
施工エリア

メインエリア
熊本県
熊本市、玉名市、玉東町、長洲町、荒尾市、南関町、和水町、山鹿市、菊池市、合志市、大津町、菊陽町、西原村、益城町、御船町、嘉島町、甲佐町、宇城市、宇土市、氷川町、阿蘇市(一部エリア)、八代市(一部エリア)
福岡県
大牟田市
相談エリア
熊本県
上記エリア以外全域
福岡県
太宰府市、筑紫野市、 小郡市、久留米市、広川町、大川市、大木町、筑後市、柳川市、みやま市、八女市(一部エリア)
佐賀県
鳥栖市、 基山町
大分県
竹田市
宮崎県
延岡市、日之影町、高千穂町、五ヶ瀬町
鹿児島県
出水市、阿久根市