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25~35坪の間取りができるまで③
2025/5/17
齋藤 昌太郎

―建築可能範囲とコンセプトの決定―
前回のブログでは、土地に対するさまざまな視点からの「分析」についてお話ししました。
具体的には、法規や周辺環境、日当たり、プライバシー、交通安全性など、多角的な視点から土地を読み解き、情報を整理しました。
今回は、その分析をもとに、建物の配置計画とコンセプトづくりについてお話ししていきます。

まずは、建物と敷地境界との距離をしっかりと確保します。これは施工時の足場スペースや、将来のメンテナンスを考えた上で非常に重要なポイントです。
また、適度な空間は風通しをよくし、湿気による劣化を防ぐ効果も。
隣地への配慮としても必要な視点です。
車社会である熊本においては、駐車のしやすさが日々の暮らしの快適さに直結します。
前後左右にゆとりを持った駐車スペースや、玄関までの短くて濡れにくいアプローチなど、日常の「ストレスを感じない動線」を意識して設計しています。
また、意外と忘れがちな「アプローチ空間」も、余白があると暮らしに豊かさが加わります。
庭やテラス、ウッドデッキ、眺望を楽しむスペース、家庭菜園など――
その土地にどんな「心地よさ」があるかを見極めて、プランに取り入れていきます。
これは、暮らしの質に直結する部分であり、その土地ならではのコンセプトをつくる要素にもなってきます。
ここまでに挙げたスペースを確保した上で、余白となったスペースに建物を配置していきます。
この段階で、建物の「外観の表情」も少しずつ見えてきます。
突飛な形状にならないよう、構造や意匠性のバランスを見ながら調整を進めていきます。
エアコンの室外機や給湯器など、外観を損ないがちな設備機器の位置も忘れてはいけません。
「なるべく見えないように」計画することが、美しい住まいのプロポーションを保つ秘訣です。
ほんの少しの工夫ですが、それが住まいの完成度を大きく左右します。
オクタスではエアコンの室外機位置や換気扇のガラリ位置、アンテナ、電気引き込み線など
多岐にわたって綺麗に整理をして計画します

こうして建築可能な範囲を整理しながら、
その土地で「大切にしたいこと」や「暮らしのテーマ」を言語化していきます。
それがやがて、その家だけのコンセプトとなり、間取りへと落とし込まれていくのです。
また、私たちは敷地だけでなく、その街の歴史や雰囲気、風土にも目を向けます。
どんな空気が流れているのか。どんな暮らしが根付いているのか。
そんな背景を読み取りながら、住まいの中にそっと取り込んでいくのです。
きっと、私たちのプランニングをご覧いただければ、
「この家で過ごしたい」と心が動く瞬間が訪れるはず。

次回は、ゾーニングと動線、そして立体的な検討のプロセスをご紹介します。
どうぞお楽しみに
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この記事を書いた人
齋藤 昌太郎
一級建築士
インテリアコーディネーター
家づくりは人生の大きな通過点です。だからこそ、一緒にお家づくりをして頂ける方々には心地よい豊かな空間で、これまでに経験のないワクワクをこれまで以上の楽しい人生を感じて頂けるような、そんな家づくりに努めます。
家づくりを是非楽しんでください。
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